『bestはbetterの敵である』
――という言葉を数年前に耳にして確かにそうだなと思いました。
何かを新しくはじめる時に、最初から完璧を求めていては、いつまでも走り出せません。
やり直しがきく、一発勝負の事柄でないならば、はじめてから軌道修正をしていくのもいいと思います。
準備にベストを尽くそうとしても、結果がベストとは限りません。
時間をかけ過ぎた結果、周りの状況が変化している場合もあります。
自分自身の情熱が失われ、準備作業が目的にすり替わり、マンネリ化したルーティーンになってしまうこともあります。
できることからはじめてみて、少し難しいことに挑戦してみる。
行動しながら新しい知識や経験を蓄積しつつ、修正していく。
そんな姿勢が大切なのだろうと思います。
ベターはベストの敵である?
『bestはbetterの敵である』というのは――
例えば
学校や職場などでの会議の時、一番良い案(=最高や理想)を求めてしまった場合。
人によって最高・理想的の定義が違うので、いつまでもまとまらないことがある。
ベストな案にあまりにもこだわってしまうと、進展せずに停滞してしまう。
停滞し続けるよりも、議論の先に進んだ方が良いという内容の話です。
ベストな案をゴールに設定して、話し合いがまとまらず、長期間膠着状態になってしまうくらいなら、
ベターな案で物事を進展させた方がいい場合があります。
bestが良い時
生命や莫大な労力がかかわっている時
- (宇宙飛行士が乗る)ロケットを打ち上げる時
- 宇宙飛行士が宇宙で船外活動をする時
- 登山家が過酷な登山に挑戦する時
- 潜水艇で深海探査をする時
- 酸素ボンベを装着して、水中などで活動する時
またとないチャンスや人生の分岐点
- (オリンピック等、スポーツなどの)目指してきた大会で、記録や優勝を目指す時
- 第一志望の高校・大学入試や、入社試験の時
- 一世一代の発表の場やサプライズ
自分の信念に基づいた決断をする時
ベターはベストの敵である(という考え方もある)
どちらかというと、こちらの方がメジャーかと思います。
worst(最悪)よりはbad(悪い)の方が少しましです。
悪いよりもgood(良い)の方がいいですが、better(より良い)の方がさらに良いです。
betterはそこそこいいのですが、いつもbetterな選択ばかりしていてはそれで満足してしまって、肝心な時にbest(最良)な選択ができなくなってしまうという考え方です。
bestな結果を望むなら、ベストを尽くさなくては得られません。
まとめ
ベストがいいか、ベターがいいかは状況によると思います。
ベストやベターという言葉を個人がどのように解釈しているのかにもよります。
- 人生においての重要な選択
- 信念に基づく行動
- 期間やタイミングが決まっている時
- 一定以上の準備が整っている時
- 失敗してもやり直しができる事柄
- 考えが煮詰まっていて、それ以上進展しない時
常にベターに甘んじていては、ベストには到達できないでしょう。
何も選択しなければ、現状維持もしくは後退してチャンスを逃してしまうでしょう。
きっと“better”(昨日よりも良い)の積み重ねの先に“best”(最良)が待っているのだと思います。